近代日本精神医療史研究会

Society for Research on the History of Psychiatry in Modern Japan
(続々報)第6回「私宅監置と日本の精神医療史」展 in 東京

2016年9月9日および10日に、東京都立松沢病院での展示会の第2ピリオドが開催され、今回の「私宅監置と日本の精神医療史」展の日程はすべて終了した。

展示日程は4日間と短かったが、記帳ノートの名前を数えると、少なくとも300人以上の来訪があったようだ。

とくに最終日の9月10日は土曜日で、来訪者数はピークだった。

かなり遠方からの来訪者がいて驚いた。

懐かしい人たちとの再会もあった。

これはわたし個人のことだけではなくて、会場の様子から察するに、この展示会がそれぞれの人の出会い・再会の場を提供していたのではないか。

また、多くの人が、展示会場のあるリハビリテーション棟の隣にある松沢病院の資料館にも足を運んだはずで、精神医療史を満喫できたのではないかと思う。

 

(2016年9月10日午前10時30分スタートのギャラリートーク)

 

ところで、隣にある松沢病院の資料館に入会する際に、名前や住所を記入する見学申込用紙がある。

そこに資料館見学後の感想を書いて、退館時に提出することになっている。

ところが、「私宅監置」展の感想だと勘違いして資料館に提出されたものがいくつかあって、あとから資料館側からそのコピーをもらった。

これは結構おもしろかった。

それを読むと、わたしがギャラリートークで意図した内容が、来訪者にうまく理解されているようでホッとした(逆に、ギャラリートークには参加していない人の感想は、人権論のみを強調するステレオタイプの「私宅監置」観のように読めた)。

 

(リハビリテーション棟の中庭が見える「パソコン室」[といってもパソコンは撤去されている]を会場の休憩室にしていた。)

 

(最終日の午後4時すぎから、レンタルしたパーテーションと照明の撤去作業を開始。)

 

(業者の人がパーテーションを解体して、外に運ぶ。会場を設営するときは半日くらいかかったが、撤収はあっという間に終わった。)

 

最後になったが、松沢病院での展示会を訪れたすべての方々に感謝することはもちろん、ボランティアで展示会のお手伝い(準備・受付・片付け・広報宣伝など)をしていただいた私の友人・知人とそのまた友人・知人の方々には格段のお礼を申し上げたい。

| 挑戦的萌芽研究 | 23:06 | comments(0) | - | pookmark |
(続報)第6回「私宅監置と日本の精神医療史」展 in 東京

東京都立松沢病院での「私宅監置と日本の精神医療史」展の第一ピリオド(2016年9月2日・3日)が無事終了した。

実に多種多様な人たちの来訪があった。

 

「私宅監置なんて、一般的な言葉ではないですよね?」という見学者の人がいた。

専門家の間では、ある意味で一般化しすぎた言葉で、そんな感覚を忘れていた。

しかし、確かに「一般的ではないよな、ふつう」と思い直した次第である。

ともかく、わざわざ展示会に足をはこんでいただいた方々に、あらためてお礼申しあげたい。

 

展示会の第二ピリオドは、来週(9月9日・10日、ともに午前10時から午後4時まで、ギャラリートーク:スタートは、午前10時30分と午後2時30分)である。

 

以下は展示会場の写真である。

参考までに。

 

[リハビリテーション棟の玄関。病院職員の方が看板を用意してくれた。「私宅監置展」とは、なかなか迫力があるタイトル。]

 

[リハビリテーション棟の木工室内に展示スペースを作った。]

 

以下の写真は展示会とは直接的な関係はない。

展示会の暇な時間に、病院構内を散歩してモニュメントをさがしに行った。

 

[呉秀三(くれ・しゅうぞう)の胸像。]

 

リハビリテーション棟の入口近くにあるのが、第5代院長だった呉秀三(東京帝国大学教授との兼任)の胸像である。

胸像の説明によると、この像は昭和24(1949)年に作られたが、リハビリテーション棟が新設された際に、現在の位置の移設されたという。

 

[榊俶(さかき・はじめ)の胸像]

 

リハビリテーション棟の横にまわると、榊俶の胸像もあった。

榊は第3代院長であり、東大精神科の初代教授である。

呉秀三の「師匠」にあたる。

 

[石橋ハヤの記念碑]

 

石橋は、呉秀三に見込まれて本院に奉職した看護婦である。

昭和30(1955)年、国際赤十字委員会よりフローレンス・ナイチンゲール記章受賞者に選ばれた。

その翌年にこの記念碑が建立されたという。

現在は、上記の呉秀三の胸像の向かい側くらいに立っている。

 

碑には、巣鴨病院(松沢病院の前身)の医員だったこともある齋藤茂吉の短歌

「うつつなる 狂女の慈母の額より ひかり放たむことき尊さ」

が刻まれている(本来は「…ごとき尊さ」だが、「ご」の濁点を除いた形で刻印)。

ただ、この記念碑にあまり気をとめる人もいないのか、草におおわれつつあった。

それはそれで趣があるのだが。

 

[将軍池]

 

松沢病院といえば、「作業療法」の一環として作られたという「加藤山」と「将軍池」が有名であろう。

その由来は他所でも検索できるだろうから、ここでは省略したい。

 

私にとって新しかったのは、将軍池に隣接して「世田谷区立将軍池公園」が設置されていたことである。

ただし、病院と公園との間には柵があって、自由に行き来はできないようになっていた。

| 挑戦的萌芽研究 | 23:09 | comments(0) | - | pookmark |
第6回「私宅監置と日本の精神医療史」展 in 東京

精神医療ミュージアム移動展示プロジェクトの一環として行われている、第6回「私宅監置と日本の精神医療史」展を東京の松沢病院で開催することになりました。

開催まであまり時間がなく、開催期間も限られていますが、関心のある方は是非おこしください。

詳細は以下のとおりです。

 

//// 開催要領 ////

 

開催日時

2016年9月2日(金)、3日(土)、9日(金)、10日(土)いずれも午前10時から午後4時まで。

 

会場

東京都立松沢病院(リハビリテーション棟1F)〒156-0057 東京都世田谷区上北沢2-1-1

 

アクセス

京王線・八幡山駅の改札を出たら、右手に赤堤通りをお進みください。

リハビリテーション棟へは、駅から最寄の西門を通り過ぎて、正門からお入りください。

正門の正面がリハビリテーション棟です。

なお、病院建物の配置図は、ここをクリックすると見られます。

 

ギャラリートーク

開催日のいずれも午前10時30分、および午後2時30分からギャラリートークを行います。

 

入場は無料です。

 

主催 愛知県立大学教育福祉学部橋本明研究室

お問い合わせ 愛知県立大学・橋本明(aha@ews.aichi-pu.ac.jp)

 

以上の情報は、下に添付したチラシのそれと同じです。

なお、このチラシをダウンロードする場合には、ここに表示されるURLをクリックしながら、ダウンロード画面へと進んでください。

 

 

| 挑戦的萌芽研究 | 22:03 | comments(0) | - | pookmark |
(続報) 開催中 「私宅監置と日本の精神医療史」展+「愛知県の精神病院史」展 in 岩屋病院(豊橋)
豊橋の岩屋病院での展示会・第1期(2016年5月6日〜8日)は無事に終了しました。

過去4回の「私宅監置と日本の精神医療史」展とはだいぶ雰囲気が異なり、主催者としては興味深いものがあります。
たとえば、病院のごく近所の人が、幼い子ども、あるいは孫を連れて展示会を訪れてくれるのです。
いくら病院と近隣住民との関係が良好であっても、部外者が病棟の中にまで入ることはほとんどなかったに違いありません。
展示会は病棟見学のいい機会を提供しているわけです。

また、5月7日のローカル紙(中日新聞の豊橋周辺エリア?版)の朝刊にこの展示会の記事が載り、「新聞で見ました」という豊橋市とその周辺地域のからの見学者もかなり多くおられました。
その中には、「なつかしくて」「記事には病棟がなくなる、とあったので、その前に一度は訪れたくて」「子どもの時に病院の社宅に住んでました」という、かつてこの病院で働いていた職員やその関係者、患者家族も少なからず含まれていました。


病棟内でのギャラリートーク。


かつてのもの干し場は、病棟ツアーの「見学コース」のひとつ。

展示会の第2期は、5月13日〜15日です。
「まだ見ていない」という近隣の方は是非お越しください。
もちろん遠方の方もどうぞ。
| 挑戦的萌芽研究 | 22:38 | comments(0) | - | pookmark |
開催中 「私宅監置と日本の精神医療史」展+「愛知県の精神病院史」展 in 岩屋病院(豊橋)
本日(2016年5月6日)から豊橋市の岩屋病院(取り壊し前の旧病棟)で「私宅監置と日本の精神医療史」展+「愛知県の精神病院史」展を開催している。
会場には、上記テーマに関する展示パネル等だけではなく、岩屋病院ゆかりの歴史的な物品も展示されている。

今後の開催日時は、2016年5月7日(土)〜8日(日)、同月 13日(金)〜15日(日)、同月 27日(金)〜29日(日)、 いずれも午前10時から午後4時まで。
また、毎回午後1時から、ギャラリートークおよび旧病棟ツアーが行われる。

詳細は、http://kenkyukaiblog.jugem.jp/?eid=490 をご参照。

なお、以下は本日会場で撮影した写真である。


岩屋病院・旧病棟の門柱


「私宅監置と日本の精神医療史」展の会場のひとつにて(旧・中[なか]病棟の病室、107号室)


「愛知県の精神病院史」展の会場にて(旧・中病棟の病室、101号室)
| 挑戦的萌芽研究 | 22:48 | comments(0) | - | pookmark |
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