アーティストの飯山由貴さんの展覧会が、愛知県美術館で2015年8月7日から10月4日まで開催されます。
先日、私の大学研究室を訪れた飯山さんから、展覧会によせる思いなどを伺うことができました。
この展示は、いわば芸術と精神障害とが交差する領域を扱うもので、「精神医療ミュージアム活動」を実践している私にもとても興味深いです。
8月9日には飯山さん自身が展示を説明する「アーティスト・トーク」が、その前日の8月8日には「ワークショップ 病気や怪我の思い出を話す」が行われます。
詳細は、この展示のプレスリリースの内容をコピーした、以下を参照してください。
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APMoA Project, ARCH vol. 16 Iiyama Yuki
飯山由貴
Temporary home, Final home
作品の説明:
飯山由貴 《何が話されているのか、また何故その発話の形式と内容は、そうした形をとるのか》 映像、2015年
飯山由貴(1988年、神奈川県生まれ)は特定の事柄について独自に調べ、そこで考えたことや感じたことを編み物から映像まで様々な技法を用いながら表現する作家です。
本展の作品は、飯山が家族の経験した幻覚、幻聴に耳に傾けることから始まっています。やがて飯山の関心は、社会の中での精神疾患の位置づけへと広がり、美術、民話、医療福祉、歴史的経緯など多角的な視点からそれを探ろうとします。こうした彼女の試みは、美術教育を受けた者によるアートとアウトサイダー・アート、客観的な医療記録と主観的な創作物、そして健康と病気のように、相反するものを繋ぎ、重ね合わせるかのようです。
公立美術館での初個展となる本展は、その試みの過程を、空間全体を通じて追体験するものとなっています。是非ともご来場いただけますよう、お願い申し上げます。
飯山由貴 (いいやま・ゆき)
1988年神奈川県生まれ。
2011年女子美術大学芸術学部絵画学科洋画専攻卒業
2013年東京藝術大学大学院美術研究科油画科修了
神奈川県在住
開催概要
会期: 2015年8月7日(金)―10月4日(日)
会場:愛知県美術館展示室6ほか
開館時間:10:00 –18:00金曜日は20:00まで(入館は閉館30分前まで)
休館日:毎週月曜日・9月24日(木)(ただし9月21日[月・祝]は開館)
観覧料:一般500(400)円/高校・大学生300(240)円/中学生以下無料
※()内は20名以上の団体料金です。
※上記料金で、本展およびコレクション展をご覧いただけます。
※下記に該当する方は無料です。
1. 学校行事として来館する高校生および引率者。
2. 「身体障害者手帳」、「療育手帳」、「精神障害者保健福祉手帳」のいずれかをお持ちの方。また、その手帳に「第1種」または「1級」と記載のある方に付き添われる方1名。(美術館チケット売場で手帳をお示しになり、付き添いの方はお申し出ください。)
企画 中村史子(愛知県美術館学芸員)
協力 アドアート株式会社
アーティスト・トーク (作家による展示説明会)
日時 2015年8月9日(日)14:00 –15:30
会場 愛知芸術文化センター12階アートスペースE・F
※申込み不要、チケットをお持ちの上、会場にお集まりください。
ワークショップ
「病気や怪我の思い出を話す」
誰でも風邪をひいたり転んで怪我をすることがあると思います。
その時の思い出や気持ちを、飯山さんと一緒に遊びながら話し合い、病気や怪我を妖怪の姿で表現します。
日時 8月8日(土) 13:30~16:00
対象 小学5年生以上 ( 大人も参加可能 )
参加費 無料 定員 8名
会場 愛知県美術館10階ロビー
申込方法・お問合せ先
ファックスまたはE メールにて、1. 参加を希望するプログラム名 2. ご住所 3. 電話番号、ファックス番号 4. 参加する方のお名前、フリガナ、学年、性別 を明記のうえ、下記までお申し込みください。
「グランド・カフロス博士宛」
ファックス送信先:052-971-5617
E メール送信先:art13@aac.pref.aichi.jp
※先着順。各定員になり次第、締め切ります。
愛知県美術館
〒461-8525 名古屋市東区東桜1-13-2
愛知芸術文化センター10 階
Tel 052-971-5511(代) Fax 052-971-5617
http://www-art.aac.pref.aichi.jp/
同時開催企画展
「芸術植物園」