もう30年近く前に、NHKで放映された「ある医局日誌」という番組がある。
太平洋戦争時代の東京都立松沢病院に関するドキュメンタリーである。
最近、知り合いのPSWの人から教えてもらい、初めて見た。
内容は見てのお楽しみ。
個人的には、番組の内容よりも、そこで証言をしている関係者に興味をひかれた。
精神医療史上の関心から、名前はよく知っているが、会ったことがない故人が何人かでてくる。
なかでも精神科医の村松常雄の肉声をはじめて聞いて感激。
NHKアーカイブズにその概要が載っている。
以下の<番組の概要>はそれをコピーしてペーストしたもの。
NHKアーカイブズによると、“番組は全国の「番組公開ライブラリー」に設置されている専用端末でご覧いただけます”とある。
<番組の概要>
福祉の時代
ある医局日誌 〜戦時下の精神障害者収録時間/30分
初回放送日/1981年8月14日
1973年に始まったこの番組(注:「福祉の時代」という番組のことらしい)は、障害者、老人、児童、家庭問題などを、さまざまな角度から掘り下げて人々の共通の問題として捉え、福祉の向上をめざしたものである。社会福祉について、一般の視聴者の理解と協力を促す、先駆的な番組となった。
東京都世田谷区にある都立松沢病院は、歴史ある精神病院である。太平洋戦争中、患者たちはどう暮らしていたのだろうか。食糧不足による患者の死亡や、空襲の時の様子など、苦難に満ちた日々を、戦争中の医局日誌と当時の職員たちの証言などから振り返る。