2009.07.14 Tuesday
JSAA-ICJLE International Conference 2009でのパネル発表報告
シドニーのニューサウスウェールズ大学をメイン会場にして、2009年7月13日〜16日の会期で開催されているJSAA-ICJLE International Conference 2009(豪州日本研究学会・日本語教育国際研究大会2009)で、パネル“Japanese Modernity and Folk Therapy for the Mentally Ill”を今日(7月14日)無事に終えることができた。このパネルの発表者は発表順に、橋本明(愛知県立大学)、中村治(大阪府立大学)、板原和子(大阪体育大学短期大学部)であった。司会進行およびコメンテーターにトーマス・ミュラー(ドイツ・ウルム大学)を予定していたが、都合により急遽参加できなかったため、橋本がミュラーのコメント(+パワーポイント)を代読するとともに、司会進行を行った。
JSAA-ICJLE International Conference 2009の演題の多くが日本語教育関連もので、日本研究に関わるものは少数であったため、われわれのパネル“Japanese Modernity and Folk Therapy for the Mentally Ill”は学会全体のトーンの中ではやや異質なものに見えたかもしれない。実際、このパネルに参加した聴衆は決して多くはなかった。だが、それだけに、パネルに足を運んでくれた聴衆はとても熱心で、活発な議論も展開された。海外の研究者からの日本の精神医療史への関心の高さが伺われた。「この発表の内容を是非ともpublicationしてください」というあるオーストラリア人の研究者の言葉を励みに、なんとかパネルを出版物の形にしたいと考えている。