近代日本精神医療史研究会

Society for Research on the History of Psychiatry in Modern Japan
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『精神病者私宅監置ノ實況及ビ其統計的觀察』を読もう(その37)
 「精神病ノ民間薬並ニ迷信薬」の後半部は、この論文中の私宅監置の患者に行われていた民間薬・迷信薬の記述にあてられている。

 私宅監置患者の第3例:「鳶(とび)の黒焼」または「酸漿(ほおずき)の根」と「柘榴(ざくろ)の皮」とを煎剤して飲用させる。

 私宅監置患者の第39例:「穿山甲(ぜんさんこう)の粉末」を服用させる、「茗荷(みょうが)の古根」を大根おろしにして服用させる、または、「墓木(注:論文中の第39例を読むと、墓地にある椿に似た木の葉、とある)」の煎剤を服用させる。 


富山市内の老舗の薬屋さんに陳列されていた穿山甲の剥製

 次に「戦慄すべき迷信的煎剤」を用いていた例として、

 私宅監置患者の第74例:「臍(へそ)の緒」を乾燥させたものを煎浸して用いる、また、人知れず墓を発掘して棺の側に穴をあけて、「死体の骨」を盗んできて、これを煎浸して服用させる。

 私宅監置患者の第42例:墓場から、人骨が混ざっていると考えられる土を持ってきて、煎浸して服用させる。

 といった具合である。
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