近代日本精神医療史研究会

Society for Research on the History of Psychiatry in Modern Japan
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プラハの精神病院とコンテンポラリーアート
ドイツの Psychiatrie Verlag が出している"sozialpsychiatrische informationen"という雑誌(年4回発刊)がある。
購読者として、かれこれ20年くらいが経過した。
最新号(46. Jahrgang 2016: Ausgabe 1)の特集は"Kunst und Psychiatrie" [アートと精神医学]である。
珍しく地下鉄の中で、記事の一部を読む時間ができた(積雪で自動車通勤を諦めたため)。

そのなかで、
Roman Buxbaum の "Outsider inside – das Unbehagen mit der Mauer"
という記事が気になった。
チェコのコンテンポラリー・アーティスト Eva Koťátková が、プラハの精神病院(Psychiatrická nemocnice Bohnice)で行った展示とパフォーマンスについて紹介している。

Buxbaum は、昨今のアール・ブリュット(およびアウトサイダー・アート)をめぐる状況に批判的なコメントを述べながら、Koťátková のプロジェクトはこれらのアートとの関わり方にパラダイム転換(Paradigmawechsel)を迫るものではないかと評価している。


Psychiatrická nemocnice Bohnice、広大な敷地(2014年3月撮影)

この精神病院の訪問記は、以前のブログでも紹介したこともあり、Koťátková のプロジェクトに興味が沸いてきた。
また、細々ながらも、精神医学、精神病院、アート、ミュージアム、展示などの複合領域にまたがって研究・実践をしているので、Koťátková をチェックせねばならない、なんて思ったのである。

調べてみると、その展示は(英語では) "The Two-Headed Biographer and the Museum of Notions" というタイトルで、2015年8月8日から同年9月11日に行われたもよう。
"Contenporary Art Daily" というサイトの、2015年9月18日に掲載された "Eva Kotatkova at Bohnice Psychiatric Hospital" という記事に詳しい。

著作権の問題があるだろうから、このページに画像をコピーするのは控えたい。
興味のある方は上記の記事をクリックして内容をみていただきたい。
このなかでおもしろいと思ったのは、2つの動画である。
とくに、アール・ブリュット/アウトサイダー・アートをパロディにしてしまっている部分。
たとえば、孤高のアウトサイダー・アーティストの最高峰(?)的な存在である、Henry Darger の「少女/少年趣味」の世界が演じられている。

この動画は、以下のサイトにもアップされている。
https://vimeo.com/138174506

Henry Darger の世界は、以下の 2) に含まれている。

1) Eva Koťátková, The Two-Headed Biographer and the Museum of Notions (exhibition and performances), 2015
2) Eva Koťátková, The Two-Headed Biographer and the Museum of Notions (live tableaux program), 2015

最後に、ついでながら、プラハのこの精神病院の写真をもう2枚。



Psychiatrická nemocnice Bohnice の正面建物の内部(2014年3月撮影)


Psychiatrická nemocnice Bohnice(2014年3月撮影)

以上。
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