近代日本精神医療史研究会

Society for Research on the History of Psychiatry in Modern Japan
新刊 "Zentrum und Peripherie in der Geschichte der Psychiatrie"

宣伝をひとつ。

自分も論文を寄せている本が、今日やっと手元に届いた。

2012年6月にドイツ南部の小都市ツヴィーファルテン(Zwiefalten)で開かれた研究会 ”Zentrum und Peripherie in der Geschichte der Psychiatrie (精神医学史における中心と周縁)” での演題をまとめた、ドイツ語と英語の混交論文集である。

研究会から5年以上が経過。

出版までの道のりは、ずいぶん長かった。

これをまとめあげた Thomas Müller に感謝。

 

以下がその表紙および目次である。

 

 

Thomas Müller (Hg.)

Zentrum und Peripherie in der Geschichte der Psychiatrie: Regionale, nationale und internationale Perspektiven
Franz Steiner Verlag, Stuttgart (2017)
 


Sektion I:
Zentren und Peripherien in der regionalen Geschichte der Psychiatrie.
Der deutsche Südwesten

 

Julia Grauer
Eine private Irrenpflegeanstalt in Württemberg, 1843-1891

 

Uta Kanis-Seyfried
Zum Verhältnis von Heimat und Ferne, Fremdem und Eigenem
Aspekte zeitgeschichtlicher Wechselbeziehungen in der Württembergischen Anstaltszeitung "Schallwellen", 1897-1936

 

Livia Prüll
Zentrum und Peripherie in der Badischen Psychiatrie
Zur Geschichte der Klinik in Freiburg und Emmendingen, ca. 1850 bis 1945

 

Sebastian Kessler
Die Heil- und Pflegeanstalt Günzburg während der Großen Depression
Psychiatrie und Stadt-Land-Beziehung in Zeiten der sozioökonomischen Krise

 


Sektion II:
Zentren und Peripherien in der regionalen Geschichte der Psychiatrie.
Norddeutsche Perspektiven

 

Heiner Fangerau
Scope for action at the psychiatric periphery around World War I
A public sanatorium for 'nervous diseases' in the Province of Hanover

 

Monika Ankele
Eine Chronik der Linie
Über die Annäherung von Zentrum und Peripherie am Beispiel der Krankenanstalt Langenhorn bei Hamburg

 

Stefan Wulf
Wahnsinn zwischen kolonialer Peripherie und europäischer Metropole
Patienten aus den deutschen "Schutzgebieten" Afrikas in der Hamburger Irrenanstalt Friedrichsberg, 1900-1915

 


Sektion III:
Psychiatriegeschichte jenseits der Nation und des europäischen Kontinents

 

Waltraud Ernst
Centres and Peripheries in the Periphery
Medicine and Psychiatry in British India, c. 1920-1940

 

Akira Hashimoto
Japanische Psychiater "zwischen" den akademischen Zentren der Psychiatrie der westlichen Hemisphäre
Uchimura Yushi (1897-1980) und seine Zeitgenossen

 

Akihito Suzuki
Psychiatric Surveys and Eugenics in the Family and Community in Japan, 1935-1945

 


Sektion IV:
Psychiatriegeschichte erforschen und erklären.
Museologische Ansätze und Public History jenseits akademischer Printmedien

 

Celia Di Pauli, Lisa Noggler, Eric Sidoroff
Die mitgenommene Geschichte oder Im Zentrum: die Peripherie
Zur Rezeption der bilingualen Ausstellung "Ich lasse mich nicht länger für einen Narren halten. Zur Geschichte der Psychiatrie in Tirol, Südtirol und dem Trentino"

 

Thomas Müller
Zentrum und Peripherie aus der Perspektive medizinhistorischer Forschung
Das Beispiel der Psychiatrie im Nationalsozialismus

 

以上。

| おしらせ | 22:30 | comments(0) | - | pookmark |
本日より大阪人権博物館で「精神医療の歴史と私宅監置」展開催

すでに以前のブログで紹介した、「歴史解説と写真展 精神医療の歴史と私宅監置 ―過去との対話から、現在と未来へのメッセージ―」が、大阪人権博物館(大阪市浪速区浪速西3-6-36)で本日からはじまる。

アクセスや開催日、開催時間については、当館のホームページを参照。

「レクチャー&ギャラリートーク」が、2017年9月16日(土)および10月7日(土)いずれも午後1時30分から行われる。

 

(大阪人権博物館)

 

下の写真は、開催に先立つ9月2日に会場で準備作業を行っているときのもの。

5人がかりで取り組んだおかげか、2時間くらいで作業を終えることができたのは幸いだった。

 

(大阪人権博物館での準備作業)

 

ところで、来館の際には、大阪人権博物館の成り立ちともゆかりが深い、近隣の「史跡」などにも注目されたい。

下の写真は、「太鼓屋又兵衛屋敷跡」に立つ碑である。

 

(太鼓屋又兵衛屋敷跡)

 

この屋敷跡に掲げられた説明文には、以下のようなことが書かれている。

太鼓屋兵衛は江戸時代を通じ、太鼓の全国ブランドとして知られていた。
1616年、大坂城の時太鼓を作った渡辺村の平八が、その功労によって「太鼓屋」の屋号を許された。
「太鼓屋又兵衛」という名は、少なくとも17世紀後半に登場。
1800年前後に活躍した太鼓屋又兵衛は、皮革の商いにも稀な才覚を発揮し、皮革問屋としての地位を築く。
幕末に活躍した又兵衛は、九州の小倉で生まれ、1837年に大坂・渡辺村へ養子に入り、1842年に太鼓屋又兵衛を襲名。

この人は温厚・実直で商才もあり「太鼓屋又兵衛」の名をさらに広めた。
太鼓屋又兵衛は、1858年に鳥取城の時太鼓をつくった。

現在、この太鼓は、島根県の美保神社にあり、重要文化財に指定されているという。
碑が立っている場所は、まさに太鼓屋又兵衛の屋敷があった場所である。

 

これ以外にも、この地域と太鼓との関係の深さを示すものがあちこちに見られる。

 

(最寄の「浪速西3丁目」のバス停)

| おしらせ | 08:28 | comments(0) | - | pookmark |
リバティおおさか(大阪人権博物館)での「精神医療の歴史と私宅監置」展

来年(2018年)は、呉秀三・樫田五郎の論文「精神病者私宅監置ノ実況及ビ其統計的観察」が出されて100周年である。

その前年の企画として、2017年9月6日(水)〜1017年10月7日(土)に、大阪人権博物館(大阪市浪速区浪速西3-6-36)で、「歴史解説と写真展 精神医療の歴史と私宅監置 ―過去との対話から、現在と未来へのメッセージ―」が開催される。

 

詳細は、当館のホームページを参照。

とくに、開催時間および休館日に注意。

 

なお、「レクチャー&ギャラリートーク」が以下の要領で行われる。
日時:2017年9月16日(土)および10月7日(土)いずれも午後1時30分から
司会:モリコさん(エンパワメントスペース大阪)
解説:橋本 明(愛知県立大学)

 

(展示のチラシ・おもて)

| おしらせ | 22:44 | comments(0) | - | pookmark |
新刊『明治・大正期の科学思想史』

近日中に金森修編『明治・大正期の科学思想史』が勁草書房から刊行される。

執筆に関わったことから、一般に出回る前に手元に届いた。

宣伝を兼ねて、この本をごく簡単に紹介したい。

 

 

本の帯にあるように「金森修が構想、執筆者を集めた最後の書。明治以降の我が国の科学思想史を通覧する三部作、ここに完結」。

「三部作」というのは、すでに刊行されている『昭和前期の科学思想史』(2011年)と『昭和後期の科学思想史』(2016年)を念頭に置いているからである。

 

内容(章 [執筆者])は以下の通り。

当初は金森氏の章が入る予定だったが、氏が2016年5月に逝去されたため、それはかなわなかった。

 

第一章 国民と実学──「啓蒙」と「戯作」の交点[金子亜由美]
第二章 山川健次郎の科学思想と尚武主義──物理学・社会学・富国強兵[夏目賢一]
第三章 横井時敬の農学[藤原辰史]
第四章 明治・大正期の地理的知──朝鮮半島の地誌と旅行記をめぐって[米家泰作]
第五章 宇宙と国粋──三宅雪嶺のコスミズム[奥村大介]
第六章 帝國大學と精神病学と精神病者──明治・大正期における精神病治療思想の系譜[橋本明]
第七章 天変地異をめぐる科学思想──関東大震災と科学啓蒙者たちを中心に[中尾麻伊香]
第八章 千里眼は科学の分析対象たり得るか──心理学の境界線をめぐる闘争[一柳廣孝]

 

以上。

| おしらせ | 22:18 | comments(0) | - | pookmark |
第21回日本精神医学史学会開催のお知らせ

次回の日本精神医学史学会開催のお知らせが、当学会のHPにアップされた。

以下はその抜粋。

なお、演題締め切りは2017年8月31日である。

 

//// 開催の概要(講演およびシンポジウムなど)////

 

大会長:阿部隆明(自治医科大学とちぎ子ども医療センター)
会期:2017年11月11日(土)〜 11月12日(日)
会場:自治医科大学医学部教育・研究棟講堂
 〒329-0498 栃木県下野市薬師寺3311-1
 http://www.jichi.ac.jp/access/campusmap.html
大会テーマ:「歴史と多様性」

シンポジウムおよび講演の予定
特別講演:永井良三(自治医科大学学長)「統計の考え方と日本の文化」
会長講演:阿部隆明「小児精神医学の先駆者たち」
シンポジウム:「精神分析運動の歴史」(11 月11 日午後)
 上尾真道(滋賀県立大学)
 ニコラ・タジャン(京都大学人文科学研究所)
 西見奈子(白亜オフィス)
 国分 充(東京学芸大学)
シンポジウム:「精神医学と優生思想」(11 月12 日午後)
 中谷陽二(クボタクリニック,筑波大学名誉教授)
 小俣和一郎(精神科医・精神医学史家)
 市野川容孝(東京大学大学院)
 大塚公一郎(自治医科大学)

 

参加費:会 員 9,000 円
 非会員 医師 10,000 円,医師以外(コメディカルその他) 5,000 円
 学生 2,000 円(非会員は抄録代を含む)
 懇親会費 3,000 円
 ※精神科専門医制度による研修単位申請予定です.

一般演題募集締切:2017 年8 月31 日(木)
 ※発表者・共同演者ともに本学会員に限られます.

大会事務局
 〒329-0498 栃木県下野市薬師寺3311-1
 自治医科大学とちぎ子ども医療センター医局内(事務担当:鈴木)
 Tel:0285-58-7710 Fax:0285-44-8329
 E-mail: jshp2017@jichi.ac.jp

| おしらせ | 12:36 | comments(0) | - | pookmark |
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